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ネットワークに関する4つのTips

雑多にネットワークに関するTipsをあげていく。

Windowsでは、以下のように大きな数を引数にPingが打てる。

pal>ping 68719476734
255.255.255.254 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
ping: 転送に失敗しました。一般エラーです。
ping: 転送に失敗しました。一般エラーです。
ping: 転送に失敗しました。一般エラーです。

255.255.255.254 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 3、受信 = 0、損失 = 3 (100% の損失)、

^C

どうやら255.255.255.255宛にPingは打てないようだ。

pal>ping 68719476735
ping 要求ではホスト 68719476735 が見つかりませんでした。ホスト名を確認してもう一度実行してください。
pal>
  • EIGRPはRFC化している

CCNA等では、EIGRPはCisco独自規格と説明される。
非公開なプロトコルだから、他のメーカーはその機器に実装することはできないと誤解を与えてしまう。
Ciscoは2013年にRFC7868としてEIGRPの仕様を公開している。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/ios-nx-os-software/enhanced-interior-gateway-routing-protocol-eigrp/qa_C67-726299.html

今さらEIGRPを実装仕様などというメーカーはないように思うが、
公開されている以下のRFCをベースに実装すること自体は可能だ。
https://tools.ietf.org/html/rfc7868

  • CDPはCisco以外でも受信できる機種がある

たとえばHPEのスイッチではCDPを受信出来る機種がある。

To set the CDP mode to pass-through or receive only, enter this command.

http://h22208.www2.hpe.com/eginfolib/networking/docs/switches/K-KA-KB/15-18/5998-8160_ssw_mcg/content/ch06s11.html

CDPは標準化されLLDPとなっているため、Ciscoの機器であってもLLDPを用いて標準化することを推奨する。
(LLDPは”IEEE standard 802.1AB”として標準化されている)
ただし、ODR(On-Demand Routing)というルーティング技術はCDPを前提として成り立っているため、ODRを利用する場合はこの限りではない。
https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/docs/ip/on-demand-routing-odr/13716-47.html

これはJanogメーリングリストでyuyarinさんが話題に提起されたものだが、
Global IPアドレスというものは日本人の独自用語でPublic IPアドレスが正式ではないかという話だ。
Douglas E. Comer著『Internetworking with TCP/IP』がGlobalが使われることになった元ネタかもしれないというのが結論のようだ。
日本で広まっているが、日本人の独自用語ではないようだ。
また、CiscoのNATではInside LocalやOutside Globalという用語が用いられる。
https://www.infraexpert.com/study/natz6.html

なお、一般的にPrivateの反対はPublicであり、Globalの反対はLocalだ。
Java言語等、プログラムの世界でもアクセス修飾子としてはpublic、privateが対義語として用いられる。(protectedもある)
Public IPアドレスRFCでも用いられる正式な用語だ。External IPアドレスと呼ばれることもあるようだ。
以下のURLはプライベートIPアドレスの定義文書となるRFC1918の和訳だが、明確に以下のように宣言されている。

我々は一つ目と二つ目のカテゴリに属するホストを"プライベート"とよぶ。
我々は三つ目のカテゴリに属するホストを"パブリック"とよぶ。

正式な用語としてはPublic IPアドレスを用いるべきだ。

https://www.nic.ad.jp/ja/translation/rfc/1918.html

2010年にAppleCiscoに「iOS」という商標を使う許可を得ている。
これは意外と知られていないように感じる。

Cisco has agreed to license the iOS trademark to Apple for use as the name of Apple’s operating system for iPhone, iPod touch and iPad. The license is for use of the trademark only and not for any technology.”

https://blogs.cisco.com/news/cisco_and_apple_agreement_on_ios_trademark